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詩人
投稿日2021.11.27
ブログ朗読コラム好きな詩  

教室ではじめてお越しくださった方に、必ず宿題にする一作品があります。

ある詩人(故人)の短い詩です。

読んで思ったことを自由にメモしてきてもらい、次回発表してもらっています。

教室がはじまった時からですから7年以上続けていることです。

 

今まで数百人の人に読んでもらい、数百通りの感想やイメージを語ってもらいました。

いくつか分類可能な傾向はあるものの、皆さんがそれぞれ全く異なった発想をされるので、それは伺うのが毎度楽しみなものです。

なかには、とてつもなく奇想天外な見方をする人もあります。

 

教室に来られる大半は、普段それほど本を読まないし、詩にも殆ど触れたことがないとおっしゃる人ばかりです。

でも、漏れなく皆さんがその一遍の詩を慈しみます。

その詩を通し、「詩ってこんなに素敵なんですね」

と多くの人がおっしゃいます。

 

それぞれが自分の愛し方で愛でてくださることを、故人も彼方できっと嬉しく思っていらっしゃるだろうなと感じています。

 

先日、その詩の作者を研究し書籍も多く刊行している、とある執筆者と会う機会がありました。

 

件の詩の冒頭と最後に繰り返される、美しく、そして少々不可解なフレーズについて、どのように思われますか、と問いました。

そのフレーズの繰り返しに着目して、まったく同じ感想をおっしゃった生徒さんがたった「二人」だけいらしたこと、それを付け加えました。

 

すると

 

「僕の本に書いてありますから、買って読んでください」

 

と一蹴。

 

それ以外にも、私とは見解が異なることを居丈高に言っていました。

 

ああ、

しんどい。

ものっっすごいお喋り。

持論の大展開。

 

私が長く親しみを持つ詩人を研究しているのが、そのような御仁とは。

 

 

あなたの研究してるんだって。そっちで苦笑いしてやしない?

(天国に問いかけてみた)

それから

ヤケ酒。

 

でも!

その人に会ったおかげで大きな得をしました。

 

偉ぶることなく、謙虚に、でも自由闊達に詩の感想を述べる皆さんがどれだけ素晴らしかということを、改めて思い返すことができたことです。

教室に来てくださる

文芸にはからきし疎いけれど、朗読を習得したいと願う

そのお一人お一人が実に尊い。

胸が熱くなりました。

その朴訥さは、人に不可欠です。

そして、朗読にも必要なことです。

分かった気になって

大上段から読む

ことではない。

 

朗読には名もない一人の飾らない優しさがあるといい。

 

大事なことをもう一度思い出すには、ジョーカーも必要ですね。

得心!

 

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