朗読コラム 朗読コラム

投稿日2021.12.29
ブログ朗読コラム生徒さんのエピソード  

中学生を対象に朗読を続けているYさん。

「『お義理で聴いてもらっている』ような自己満足のボランティアではいけない。あの人の朗読をまた是非聴きたいと思ってもらうようにならなければ……」

と、おっしゃいます。

こういう言葉を聞くと、たいへん嬉しくなり、指導にも熱が入ります。

 

「素人」だからそんなに上手くなくても仕方ない。甘えていい。善意が伝わればいい。できる時に楽しく無理なくやれればいい。

お金をもらっている訳ではないのだから…。

朗読・よみきかせボランティアを、そのように考えるのでしたら、私はその方とはあまり関わりたくありません。

強い言葉を使うようですが、私から指導を受けたいと思われる限り、その姿勢は許しません。

そんな生ぬるい考えは、一体どこから来るものなのでしょう。

そして、なんのためにそんなことをやっているのでしょう。

絶対に捨ててもらいたい考えです。

 

成長期にある将来のある子供たちに聴かせる「音」。

大人として責任重大で、無闇なことはできない、と考えるのがノーマルな感性かと私は思います。

 

自主トレを詰み、聴きやすい発声、確かな滑舌、豊かな表現力で届けるのが未来を背負う御子たちへの愛と礼儀というものです。

また、人生の大先輩に聴かせる場合も、同様のことながら、フリートークや雑談、佇まいにもお相手への敬意を携えて然るべきでしょう。

 

ましてや、どなたであってもその人たちの大切な時間を奪い、退屈な想いをさせるなどとは言語道断です。

 

「プロ(それでお金を稼いでいる)」並みのレベルやマインドを持っていながら、見返りを求めず無償で行うこと、それが真の「ボランティア精神」ではないでしょうか。

 

有償 = 責任を全うする

無償 = 責任はほどよく放棄してよい

 

では、断じてありません。

それは、本当に甘ったれた考えです。

 

集団で行う「発表会」を催すと、その人の責任感の所在や甘ったれレベルがわかります。

主催者の方向性や他の演者との兼ね合いを一切考えずに「自分の希望を通したい」「自分が輝きたい」一心の人には、私は厳しい態度で接してまいりました。

そのような人は、集団での発表会に出演する資質を養ってから、出直してもらいたい、と考えます。

 

自己満足は、自分だけでこっそり行ってもらいたいものです。

 

さて、今年もまた新規生徒さんがおいでくださり、新たな驚きや発見がありました。

当教室を選んでくださった方々、本当にありがとうございます。

また、世情やご家族、ご自身の身にも色々ご苦労があるなか、ずっとレッスンを受けてくださっている皆さん。

私の心が折れそうだったとき、どれだけ助けてもらったことでしょう。

いつも励ましてくださり、心から感謝申し上げます。

 

そして今年も、いつも教室でウロウロしているウチの保護犬・猫たちを可愛がってくださり、御礼申し上げます。

 

皆さまが温かく見守ってくださるおかげで、長く心を開けなかった子もだんだん明るくなっています。

来年もみなさまの温情を杖に、さらに精進する所存でございます。

心安らかな年末年始をお過ごしくださいますようお祈り申し上げます。

 

令和3年12月29日

朗読稽古屋ことつぎ

ウエムラアキコ

 

投稿日2021.12.3
ブログ朗読コラム  

生徒さんからご相談を受ける中によく

「この作品は淡々と読んだ方がいいでしょうか」

と言うものがあります。

 

それぞれの人の「淡々と」は感じ方がまるで異なります。

私は「淡々と」とはその人自身の相対的なものだと考えます。

「淡々と」ではない表現ができてこそ初めて「淡々と」した読み方が生きてくるものです。

最初から「淡々と」読むことを目指すことは決してお勧めしません。

できれば、振り幅を大きく持っていただきたいです。

大袈裟に、時には泥くさいくらいに表情をつけて読む事ができれば、逆に自分の「淡々と」した読み方の温度や質感も決まってくるという訳です。

それができないうちに「淡々と」した朗読をすれば、それは無表情な「棒読み」になる可能性があり、聴く側からすれば、ちっとも好ましくありません。

 

しかしながら、

文中に現われる「手紙」「案内書き」「看板文字」などを、そうと感じさせるよう読む時。

これらは、あえて棒読みにしたら、面白くなることがあります。

癖でやってしまっているのか、意図的にやっているか、の違いです。

 

 

それとは反対に、聞き手にとって意味のない音調の高低をつけてしまう「癖読み」をする人も多くあります。

一番多いのが、助詞に重みがかかってしまう読み方や、独特な一定の節がつくような読み方です。

 
豊かな抑揚を持つ朗読を目指して一緒に精進してまいりましょう。

 

朗読稽古屋ことつぎでは、さまざまな朗読教材を用意してお待ちしております。

 

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新規に朗読レッスンお申し込みを検討の方へ

当方ではオンラインレッスンも行っておりますが、最初の数回はぜひ教室へおいでください。

その後は、教室とオンラインとを併用していただいて構いません。

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朗読レッスンについてお問合せくださいます方へ

・当方では「体験レッスン」は設けておりません。悪しからずご理解ください。

・現在、複数人数での活動やレッスンはすべて休止しております。

・個人レッスンのみ承っております。

・オンラインでのレッスンについてもご相談承ります。

投稿日2021.12.2
ブログ朗読コラムレッスンのこと  

著作には、人物のセリフ、また動物やモノの擬人化されたコトバの会話など、さまざまな「語り口調」が記されています。

 

朗読を習いたての生徒さんから

「声色を使って演じ分けた方がいいですか」

という質問がよくなされます。

 

結論から申しますと

「声色は使っても使わなくてもどちらでもいい」

です。

 

どーでもいい、どっちだっていい!

という意味ではないですよ。

 

つまり一概に言えないということです。

(ついでに申しますと、朗読教室での質問は往々にして答えがかっきり出ないようなものです)

 

朗読に声色を添えるかどうかは、あくまで全体のバランスあってのことです。

例えば一人称だけで綴られる小説や随筆なら声の使い分けは不要なわけですが、終始地語りのナレーションのごとく朗読するのは、どうも私は頂けないと感じます。

 

それじゃ、その一人称「俺、自分、私…etc」の性格が分かるように人物を演じるのか、と云うと、そこがすぐ答えの出ないところです。

その人の抑揚の技量や、使い分ける声質にもよります。

 

成り切ったつもりで嬉々として演じているのも、聴き手から好感は持てません。

 

 

ーーーー「とある誰か」であってほしい、と思います ーーーーー

 

文中から性格の端緒を掴み取り、文の性質や言葉遣いとに矛盾がない人物像を感じさせてもらいたいのです。

いわゆる「キャラ立ち」は、相応のテクニックのいることですから、最初からやろうとしない方がいいでしょう。

むしろ滑稽になってしまいます。

統一した「人格」を持たせてもらいたい。ただし、聞き手の想像力を掻き立てるあそびの部分は残しておいてほしい。

輪郭がぼやけたシルエットのように「とある誰か」をほんのり声に乗せる。

 

その程度が聴きやすいと思います。

 

登場キャラクター(動物、モノ含め)が多いときは、「ガヤ」の役割分担もあります。

それら含め、全てに異なる声色を持たせるというのは、聴き手には少々「圧」を与えてしまう危険があります。

 

キャラごとに声を変える、というよりは、ゆったりした話し方をする、小声で話す、楽しそうに話す、不貞腐れて話す、横柄に話す、など、ちょっとした使い分けをすることで変化を持たせるといい塩梅だと思います。

地の文には、人物を感じさせる文が必ずあるはずです。読込めば自ずと腑に落ちるでしょう。

読み手は、自分の腹の内ではキャラクターの設定がしっかりなされていることは肝心要です。

各々の性格の際立った部分が交叉することで、悲喜交交のストーリーが展開されていくのだということを忘れてはなりません。

 

その上でやり過ぎず、やらな過ぎず、です。

いい塩梅は

自分の朗読を録音しては省みて…

を幾度も重ねることで加減を知ることでしょう。

当然私も勉強の途中です。

一緒に感じましょう。

 

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投稿日2021.11.27
ブログ朗読コラム好きな詩  

教室ではじめてお越しくださった方に、必ず宿題にする一作品があります。

ある詩人(故人)の短い詩です。

読んで思ったことを自由にメモしてきてもらい、次回発表してもらっています。

教室がはじまった時からですから7年以上続けていることです。

 

今まで数百人の人に読んでもらい、数百通りの感想やイメージを語ってもらいました。

いくつか分類可能な傾向はあるものの、皆さんがそれぞれ全く異なった発想をされるので、それは伺うのが毎度楽しみなものです。

なかには、とてつもなく奇想天外な見方をする人もあります。

 

教室に来られる大半は、普段それほど本を読まないし、詩にも殆ど触れたことがないとおっしゃる人ばかりです。

でも、漏れなく皆さんがその一遍の詩を慈しみます。

その詩を通し、「詩ってこんなに素敵なんですね」

と多くの人がおっしゃいます。

 

それぞれが自分の愛し方で愛でてくださることを、故人も彼方できっと嬉しく思っていらっしゃるだろうなと感じています。

 

先日、その詩の作者を研究し書籍も多く刊行している、とある執筆者と会う機会がありました。

 

件の詩の冒頭と最後に繰り返される、美しく、そして少々不可解なフレーズについて、どのように思われますか、と問いました。

そのフレーズの繰り返しに着目して、まったく同じ感想をおっしゃった生徒さんがたった「二人」だけいらしたこと、それを付け加えました。

 

すると

 

「僕の本に書いてありますから、買って読んでください」

 

と一蹴。

 

それ以外にも、私とは見解が異なることを居丈高に言っていました。

 

ああ、

しんどい。

ものっっすごいお喋り。

持論の大展開。

 

私が長く親しみを持つ詩人を研究しているのが、そのような御仁とは。

 

 

あなたの研究してるんだって。そっちで苦笑いしてやしない?

(天国に問いかけてみた)

それから

ヤケ酒。

 

でも!

その人に会ったおかげで大きな得をしました。

 

偉ぶることなく、謙虚に、でも自由闊達に詩の感想を述べる皆さんがどれだけ素晴らしかということを、改めて思い返すことができたことです。

教室に来てくださる

文芸にはからきし疎いけれど、朗読を習得したいと願う

そのお一人お一人が実に尊い。

胸が熱くなりました。

その朴訥さは、人に不可欠です。

そして、朗読にも必要なことです。

分かった気になって

大上段から読む

ことではない。

 

朗読には名もない一人の飾らない優しさがあるといい。

 

大事なことをもう一度思い出すには、ジョーカーも必要ですね。

得心!

 

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投稿日2021.11.21
ブログ朗読コラム  

ふとしたことからプロ話者の話題になると

「アナウンサーの滑らかな語り口の朗読に感動します」

という生徒さんや

「アナウンサーの朗読では感情移入できません」

とおっしゃる人がいて、ご感想がそれぞれに分かれます。

数千人から存在するアナウンサーの朗読を全て聴く訳もないので、ごく大雑把で無責任な会話です。

 

けれども、それぞれのおっしゃること、私は分かります。

「アナウンサー」と「朗読者」

或いは

「役者」と「朗読者」

 

これは

なのか、

なのか……

 

私は子供の頃から、あるひとりのアナウンサーを敬愛しています。

数年前、その人が朗読をするというので楽しみにして伺ったら、

ひとことで申しますと

驚きました。

常日頃、司会や報道では柔和な声とゆったりした息遣いで語られるのに、その朗読は普段の豊かな表情も感じられず、ただひたすら無表情で突っ走るようにお読みになるのです。

へーーー?!

というひとときでした。

その人は報道のときでも、ちっとも「読んでいる」ことを感じさせず、ご自分の心で「語っている」人なのに、朗読は完全に

「読んで」

いました。

良い悪いではありません。

その人は、朗読について、そういうお考えなのでしょう。

 

ある有名女優さんが、ここ、朗読稽古屋ことつぎで朗読を学んでくださったことがあります。

「芝居と朗読って、違いますよね。どう読んだらよいか迷います」

と、おっしゃっていました。

私は、

「違わないです。いえ、正確に言えば、違えた方がいい人もありますが、○○○さんは、いつものお芝居のように朗読なさるのが、一番魅力的ですし、聴く人どなたもそれを期待するはずです。○○○さんのブランドを大切にしてください」

そう申し上げました。

すると

「そうですか。嬉しいです。自信が持てました。やってみます」

と、おっしゃり、教室で、私をたびたび抱腹絶倒させてくれる朗読練習をしていかれ、本番でも、いつもの我々が知っている○○○さんでした。

 

端正に読めているか

より、

その人の心の中から

伝えたい

という想いが溢れて見える

朗読

私はいちばん感動します。

 

尤も

「感動させようとして朗読しているのではない。書物に書いてあることを事実通りに伝えるのが朗読のあり方だ」

とおっしゃるなら……

ええっと……

それも、そそそそそ…そうです。

 

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