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朗読するときの声色
投稿日2017.09.6
朗読コラム  

地の文(会話以外の説明や叙述)と、登場人物や動物の科白。

 

交互であったり、多種多様な登場キャラがあったりすると、読書をしていて、筋についていくのがはかどらず、苦労することがありますね。

ただ、自分のペースで読む『黙読』であれば、文章を行きつ戻りつして、何度でも読み返すことができるので、いずれ解決も可能です。

 

 

ところが、朗読の聞き手の場合、そうは行きません。

 

地語り→キャラA科白→キャラB科白→地語り

 

のような場面で、読み手がずっと同じ調子だったら、聞き手はかなり混乱しますね。

そして、一度混乱してしまったら、あっと言う間に物語の世界から放り出されてしまいます。

 

 

皆さんは気をつけて朗読していますか?
また、解決する方法を、思いつきますか?

 

 

声だけの一人語りの話芸、という点で一致する『落語』では、女房、棟梁、子供など、一人で何人も演じ分けていますが、案外、声色はあまり変えていません。

(個人差はあります)

 

落語には、「上下をふる(かみしもをふる)=左右を見て向かい合っているかのように会話をする」という芸当があります。

書籍に目を落として読み進める朗読とは、そこが大きく異なりますが、それでもしかし、落語は目で見ず録音だけを聴いている時でも、しっかり話を把握できるように仕込まれています。

 

すると、聞き手の混乱を防ぐための術は、「上下をふる」以外にも方法がありそうですよね???

 

私が思うに、噺家さんは、「性格」を設定して声の出し方のムードを変えているのです。

 

口を尖らせている、甘えん坊の男の子

亭主のだらしなさに、やきもきする気の強い奥さん

腕っ節が良くて、度量のある棟梁

 

などなど、それぞれに、性格を吹き込み、その人のムードが醸し出される喋り方の速度、声の大きさ、語尾のディテール、などを施しているのですね。

 

声の出し方を変える、と言うのは、作った声色を出す、無理に自身とは異性の声(女が男声、男が女声)を出す、ということだけでもないのだと気付かされます。

 

作品中、さまざまなキャラが登場することで、話に奥行きがつくられます。

 

清楚な人

あわてんぼうな人

ひねくれた人

おおらかな人

ギスギスした人

ずるい人

 

、、、、、、などなど、奥行きを更に広げるため、キャラクターの持ち味をうまく突き止めましょう。

そうすれば、自然にその性質を加味したムードで読みたくなるのではないでしょうか。

 

物語には性格の無いキャラクターは一人(一頭)も登場しませんから、よく読み込めば必ず突き止めることができるはずです。

 

「性格」と「性格」

が織りなすのが

「会話」

とも言えるし、

「性格」と「環境(地)」

「物語」

織りなしていくのではないでしょうか。

 

性格の見えて来る「会話」

コレ、大事です!

 

 

大事にする。

それには、作品を深く読み込むということが、なにより重要ですね。

 

より深く物語性を掘り下げる

 

朗読する方には、必ずこの癖をまず最初につけて頂きたいと思うのです。

技術はそこから先のステップです。

 

 

練習してみてください↓(自由にプリントしてください)

●銀河鉄道の夜(宮沢賢治)より

「地の文」「母親」「ジョバンニ」の読み分け

あなたは、この二人をどのような性格と設定しつつ読むのでしょうか??

キャラ作り、楽しんでください!

 

 

 

 

 

 

 

※このコラムは不定期に更新しています。

次回予告

 

「自分に限界を作ってしまわないで」

を予定しています。

 

 

 

 

 

 

 

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