二子玉川駅より徒歩14分
世田谷区野毛にある
ウエムラアキコの朗読教室
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輪読会がおわりました
投稿日 2026年9月7日(月)

大雨の被害に遭われました鯵ヶ沢町の皆さまに心よりお見舞い申し上げます
親族の病気など家族の都合が立て続けにあり、9月5日やっと今年はじめての輪読会(通算6回目)を催すことができました。
ことつぎの輪読会では20,000文字から25,000文字程度の朗読するには90分〜100分くらい要する作品を、参加者で分け合って朗読しています。
単独で一気に朗読するには集中しにくい尺ですが、複数の方たちで読み合わせると、程よい緊張感が生まれ、また、ほかの人の朗読を聴くこともできるので、飽きが来ずに通読できます。
常日頃なかなか読書されない方にもおススメの会です。
今回は太宰治「津軽」
最終章の「西海岸」を皆で朗読しました。
テキストは当日お渡しするので、どなたにとっても初見です。
私の方でも、皆さんに不安がないよう、コツコツとルビを振ってからプリントしますが、ひとつルビを振り忘れました!
「聯 絡」
一瞬読めませんよね。
「連絡(れんらく)」です。
テキストはいつも「青空文庫」からダウロードして加工しています。
今ではほぼ使わなくなった文字や旧仮名遣いが多く現れるのも、楽しみのひとつでしょう。
歴史的仮名遣いを愉しむ
『西海岸』でも
「違はず=違わず」「逢はう=逢おう」「いふ=いう」「言へ=言え」「なほ=なお」「ゐる=いる」
「ゆゑ=ゆえ」「さう=そう」 「なう=のう」「だらう=だろう」「やうに=ように」「せう=しょう」
また、促音や拗音は捨て仮名が使われず
「なつた=なった」「言つた=言った」「ぢや=ぢゃ」「ちやうど=ちょうど」
と表記されています。
現在の仮名遣いに読み慣れているので少々読みづらさはありますが、レトロな文字の並びとともに古い作品に触れることにより一層味わい深さを感じます。
今回の輪読会では、太宰治が廻った津軽半島の経路図を資料としてお渡ししました。
輪読会の数日前に大雨の被害に遭われた鯵ヶ沢町も「津軽」の舞台のひとつです。
ある生徒さんから
「今まで二度ほど「津軽」を読書しましたが、地図を見ながら詳しく読んだのは初めてで色々知ることができました」
というご感想をいただきました。
ことつぎのお稽古では、作品・作者の背景を感じ、より作品への想いを深めることを旨としています。
この次は来年開催します。
その節はご参加をお待ちしております。

国立国会図書館デジタルコレクション 小山書店「津軽」(1948)より太宰治自筆のイラスト
皆さんと津軽のおやつを食べました。
弘前市の『食べる文庫 津軽』
箱と個包装が「津軽」の初版本のイメージを模してデザインされています。
りんご味がほんのりして美味しい。
それから、私の大好物です。
浅虫銘菓「久滋良餅(くじらもち)」と
顎が鍛えられるほど硬くてほんのり甘い「板かりんとう」


『西海岸』後半は特に筆力が圧巻です。